カジノ音楽の背景となる心理学

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私達が普段生活する中で何気なく目にしたり耳にしているありとあらゆる情報の数々。例に挙げるならテレビのコマーシャルなんて分かり易いかと思います。観る人にとってはとても興味のある宣伝や広告でも、全く興味も無い人にとっては邪魔臭い情報でしかありません。これら広告などの視覚的・聴覚的に情報を流す事は、消費者を獲得するにあたって長年に渡って効率の高いビジネスモデルとして様々な形に姿を変えながら発展してきました。コンビニで流れる新商品のアナウンス“声”、あるいは電車の中の中吊り広告の“映像”、ありとあらゆる方法が存在していますが、カジノで使用される“BGM”もまた、かなり練られた戦略の元あらゆる場面で使用されている事を知っていましたか? 

スローテンポのBGM

カジノみたいなエキサイティングな場所では、激しくハイテンポな音楽が合うと思いきや、いざ中に入ってみるとスローテンポの大人しい音楽を流しているお店も結構多いです。意外じゃないですか?しかし、カジノがゆっくりしたテンポの音楽を流しているのにはちゃんとした理由があるのですが、皆さんには分かりますか? 

スローテンポ 

いくつかの心理的な理由があります。ゆっくりとしたテンポの音調の音楽を聴くと、人はリラックスしますよね?そこがとても大きなポイントになります。カジノにおいて、お客さんをいかに長い間引き止めてお金を使ってもらうかにかかっています。そんな状況で、スローテンポの音楽は、人々のギャンブルに対しての恐怖心を薄め、落ち着かせる効果があると言われているのです。

確かに、緊張感のある場所ではゆっくりした音楽の方が落ち着きますよね。病院の待合室で激しいロックが流れている事はほぼ無いと思います。カジノではそこの心理を上手く利用していると言えるでしょうね。

ハイテンポ

ではどこのカジノでもスローテンポのBGMしか流れていないかと言えばそんな事はありません。これも想像し易いかとは思いますが、ハイテンポの激しい音楽には人の心を盛り上げたりアドレナリンの分泌を促す効果があります。筋トレされている方なら、ジムでジャズを聴きながらベンチプレスをするよりも、ハイテンポな音楽を聴きながらやることで気合いが入る、というような経験をされた事がある人は多いはずです。また、スローテンポに比べて、ハイテンポのBGMのもう一つの効果には、“人間を無謀にさせる”という物です。これはアドレナリンやドーパミンを刺激される事で、ついついその場の勢いで大きな行動を取ってしまうという結果に陥り易くなる事が分かっています。

早いテンポの音楽には、恐怖心、警戒心などを誘発する効果がある一方で、ギャンブラーの様な特定の人々に取っては、刺激される事で興奮し、より多くのお金を賭けるという人もたくさんいるのです。

心理学と音楽

意外かも知れませんが人が音楽を聴いている時、私たちの脳内では様々な情報が飛び交っているのです。また、化学的な話では、音楽を聞く事によって心理的の面でも様々な影響を及ぼす事も分かっています。聴く音楽の種類によって、私たちの脳内では異なる反応を示し、化学物質の形成を刺激する働きがあります。その過程において、行動や心境にも大きな影響を与える事が分かっています。

音楽と心理状態の関係性はなんと無く伝わったと思います。

ハイテンポ・スローテンポの音楽がもたらす人の心情の変化について長々と書いてきましたが、実際にカジノに行けば流れている曲のジャンルはとても幅広いです。ロックから、メタル、ブルース、ポップス、ヒップホップなど、その時の流行りの曲が流れている事が多い気がします。

実際にカジノに行ったら

この記事を読んだあなたは、カジノが仕掛けてくる(かも知れない)BGMの魔術にかかる心配はありませんね。熱くなっている時に早いBGMが流れても気持ちを強く持ち冷静に判断することで、ギャンブルでの戦いを制覇できるかも知れません。